人事ブログ

3DCGアニメーターデモリール、フリーリグ

今年に入り、Breath Of The Wild Zeldaのフリーリグを使った
デモリールを拝見する機会がとても多いと感じます。

Breath Of The Wild Zelda

以前はこんなクオリティが高いものが無償で使えるなんて
考えられませんでしたが、改めて、凄いことです。

※This model is free to use non commercially (since this is fan art).とのこと

難易度は上がりますが、Deadpoolもたまに拝見します。

Deadpool

※Free Maya Rigs / Tools for personal useとのこと

弊社アニメーターも応募作品で使っていましたね。

ディレクションシーズ募集要項 

その他の記事はこちら

3DCGデザイナー選考
3DCGデザイナー応募作品
3DCG制作体制
3DCG制作、DCCツール

3DCGデザイナー応募作品、モデル編

モデルは作成にとても時間が掛かるため、
計画的に進めないと時間がいくらあっても足らなくなります。

学校の課題以外で何を作成するかが肝になります。
重要な項目が3点あると考えており、

・版権orオリジナルデザイン
・テイスト、パーツ数、構造
・設定資料

■デザイン
版権orオリジナル、新卒の場合、オリジナルデザインの
キャラをモデリングされているケースをよく見かけます。
色々な意見があるかも知れませんが、版権で良いと思います。

その理由は以下の通りです。

・会社が確認したいのはモデリング能力
・デザイン、三面図で1~2ヶ月は時間が掛かる

実際の現場ではキャラクターデザイナーがデザインを起こし、
三面図、表情等の設定付きで3Dに資料が展開されることが
基本の流れです。

1~2ヶ月あれば、1キャラ追加できるはずです。

■テイスト、パーツ数、構造
極端な例ですが、以下の選択肢があったとして、

・リアルorデフォルメ
・ロングヘアーorスキンヘッド
・フリルのドレスorボディスーツ

リアル、ロングヘアー、フリルのドレスの方が、
デフォルメ、スキンヘッド、ボディスーツより、
作業物量が多くなることが分かります。

作成したいものが何にせよ、自分の実力と残り時間を
考えた上で何を作成するか、決める必要があります。

■設定資料
アニメ、ゲーム等の中で何のキャラを選択するにせよ、
公式設定集、本編のスクショ、フィギュア実物の収集は
必ず行う必要があると考えています。

設定資料が多いキャラを選ぶ、と言えるかも知れません。

既にモデル化されているものは指針がそこにあるので、
目標設定が容易でオススメです。

ゲームの設定はデザイン、モデル両方の記載があります。
また、CGWORLD、ゲームグラフィックス等の書籍には
具体的な作成手順が示されています。

ゲームグラフィックス 2020 CGWORLD特別編集版
CGWORLD編集部
ボーンデジタル
2020-09-30


キャラモデルを例にしましたが、BGも同じ考えです。

ディレクションシーズ募集要項 

その他の記事はこちら

3DCGデザイナー選考
3DCGデザイナー応募作品
3DCG制作体制
3DCG制作、DCCツール

3DCGアニメーター研修成果物 

3DCG制作、ゲームエンジン

現在進行中の3DCG案件はコンシューマー、スマホゲームが
メインとなっており、UE4、Unityが使用されている場合が
ほとんどです。

当社では、キャラ、オブジェモデル、アニメーション等の
アセット制作では仕様に沿って進めることが中心のため、
実装作業はあると思いますが、それほどゲームエンジンを
意識することは少ないように思います。

ただ、BGモデル、エフェクトとなると話が変わり、
エンジン側での環境設定やゲームエンジンのパーティクル
システムでのエフェクト制作が行われるため、
必要となる度合いが大きく異なるように思います。

専門学校等でもUE、Unityがカリキュラムに含まれる
ようになってきたため、ポートフォリオでもそれらを
使った成果物が増えてきました。

Maya、Substance Painter、UE4と実践さながらの
フローで作成されており、驚くことが多いですが、
作業時間を均等に配分したのか、成果物のクオリティが
高くないことがままあります

会社ごとにポートフォリオに求める内容が異なりますが、

当社、3DCGデザイナーの場合、モデルのクオリティが
高いことが一番大事でツールはMaya、Photoshopだけでも問題なく、
SP、UE4の知識、経験は不問です。

ただ、ゲーム向けのエフェクトデザイナー志望の場合、
UE4、Unityを触っていることは評価点になります。

色々なツールがありますが、まずはメインツールの
Maya、3dsMaxでモデル、アニメーション等のそもそもの
クオリティを高めることがとにかく大事な気がします。

特にモデルはライバルが多く、覚えることも本当に多いので
時間がいくらあっても足りないことになってしまいます。

ディレクションシーズ募集要項 

その他の記事はこちら

3DCGデザイナー選考
3DCGデザイナー応募作品
3DCG制作体制
3DCG制作、DCCツール

3DCG制作体制

3DCG制作事業は緩やかな分業制を敷いており、
キャラクターアニメーション、エフェクトとそれ以外で大別しています。

■3DCGデザイナー
モデル、UV、テクスチャ、質感、リグ、ライティング、レンダリング

スタッフごとに得手不得手が分かれるものの、
キャラ、背景、リグ等、幅広く制作しています。
近年はゲームアセット制作が主な作業のため、
ライティング、レンダリングは少ないです。

PS5、Switch、スマホ向けのモデル制作が主な作業です。

スマホ案件もマルチプラットフォーム、ハイエンド化が進み、
今後、当社でも、キャラモデラー、背景モデラー、リガー等、
分業化が広がる可能性があるかも知れません。

■3DCGアニメーター
キャラクターアニメーション

スタッフごとに得手不得手が分かれるものの、
インゲームモーション・カットシーン等、
幅広く制作しています。

PS4、5、Switch向けのインゲーム、カットシーン制作が主な作業ですが、
遊技機のカットシーン制作も行っています。

■3DCGエフェクトデザイナー
エフェクト

PS4向けのUEエフェクト制作、
スマホ向けのUnityエフェクトが主な作業です。
いずれにおいても、多種多様なクライアント、案件があり、
様々なDCCツールに触れる機会が多く、アセット制作の
スキル、経験が身につきます。

仕様が固まっており、制作がメインです。
基本内製のため、外注管理・回収作業等はほぼありません。

新卒社員、入社1月経過しました

こんにちは、細村です。
5月も半ばを過ぎ、ディレクションシーズに入社した
新卒社員も、GWを挟んで入社1か月が経過しました。
今年は、2DCGデザイナー1名のみの入社でしたが、
いまは、研修の項目を着実にこなしながら
様々なデザインや表現の勉強をしています。
社会人になって初めて知ることや、
学生時代とはツールの使い方、機能が違うことなど
戸惑ったり学んだりすることが多々ありますが、
周囲の元・新卒社員な先輩たちに助けられながら成長しています。
近日中に、新入社員インタビューを掲載しますので
ディレクションシーズの新卒採用や研修に興味のある方は、
是非ご覧ください。
また、研修で作成したものも、発表させていただきます。
新卒採用や中途採用など、ご興味をお持ちの方は、
Webサイトもご覧ください。
https://www.d-seeds.com/recruit

それではまた!

3DCG制作、DCCツール

3DCG制作、DCCツールの紹介です。
■モデル
Maya、3dsMax ※Mayaが9割
Zbrush
Substance Painter
Photoshop
ゲーム案件の場合、9割がMayaです。
コンシューマーではSubstance Painterが
標準ツールになりつつあるように感じます。
当社でZbrushの使用頻度はそれほど高くありません。
Unity、UE等のゲーム環境下でのモデルチェックが
少しずつ増えてきた印象です。
■アニメーション
Maya、3dsMax ※Mayaが9割
Motion Builder
ゲーム案件の場合、9割がMayaです。
カットシーン等、モーションキャプチャー、長尺、多人数の場合、
モーキャプデータの流し込み、レイアウト、ボディまではMB。
フェイシャル、揺れものはMayaの場合もあります。
国内のTVアニメは3dsMaxがメインツールのため、
Max、Pencil+、AEの組み合わせが多いです。
■エフェクト
Maya、3dsMax
Photoshop
Unity、UE
スマホはUnity、コンシューマーはUEが多いです。
武器、アイテム等のモデルはMaya、テクスチャはPhotoshop、
パーティクルはUnity、UE等です。
ゲームエンジンを使った作業がメインとなります。

ただ、エフェクトを除き、ゲームエンジンに詳しくなるより、

まずはモデル、アニメーション単体でクオリティを出せる方が
望ましいように思います。

また、Blenderを案件で使用した実績はありません。

ディレクションシーズ募集要項 

その他の記事はこちら

3DCGデザイナー選考
3DCGデザイナー応募作品
3DCG制作体制

3DCGデザイナー応募作品

応募作品を拝見する中でいくつか傾向を感じることがあります。

モデリング志望の場合、アニメーション、エフェクト志望に比べ、
作品点数が多く、完成度が高いです。

3DCGデザイナー応募作品、モデル編 はこちら

恐らく、3DCG学習は当初ツール操作方法から始まり、モデル、
アニメーションと、大きく通しで触れる感じのカリキュラムを
行うように思います。

通しで触れてみた結果、アニメーション、エフェクトの方が好き・
向いている・目指そう!となっているから、作成の時間が足りない
かも知れません。

3DCGは学ぶことが多いため、早い時期から何がやりたい、
向いている、具体的に何を志すか、が固まっていないと厳しい
感じがします。

特に2年制だと、やっと慣れてきた頃くらいに就活が始まって
しまいますね。

方向性が固まっている場合、アニメーター志望の方であれば、
フリーのリグ付きデータで作品をたくさん作成されたりすると
良いのではないでしょうか。

とても参考になります。

エフェクトデザイナー志望の方は見栄えするキャラアニメの
データを準備して、エフェクトを付けてみたりでしょうか。

デジハリさんの最終課題作品

チュートリアルが豊富です。

https://www.youtube.com/watch?v=QiG6xs-rLvA

モデル含め、いずれの場合も模写中心であれば、
時間節約、目も良くなり、腕が上がるはずです。

ディレクションシーズ募集要項 

その他の記事はこちら

3DCGデザイナー選考
3DCG制作体制
3DCG制作、DCCツール